独身キャリアウーマンの更年期障害

既婚女性よりも、独身キャリアウーマンの方が更年期障害の症状が重くなってしまう可能性もあります。独身女性の場合、生活をするために仕事を辞めるわけにはいきませんので、無理をして限界まで我慢されてしまうケースが多いのです。この点で共働き世帯の既婚女性との違いがあります。

特に、重要な管理ポストに就いているキャリアウーマンの場合、うつ症状が出てきますと、それが更年期障害によるものであったとしても、仕事のストレスや昇進によるものと見過ごされてしまいがちです。

更年期には物覚えが悪くなる、あるいは物忘れが多くなる症状が出ることもあり、仕事上の単純なミスが多くなってしまうケースがあります。また、更年期特有のイライラや怒りっぽくなるなどの症状で職場の人間関係が悪化してしまうケースもあります。

若いうちは当たり前のようにできていた仕事が、突然できなくなってしまうことで愕然とされてしまう一方、ベテランである立場上、できないとは言えずに無理をしてしまい、限界までがんばってしまう女性が多い傾向にあります。

40歳を過ぎたあたりで今までと違う心身の不調を感じた際には、まずはそれが更年期障害による症状ではないかと疑ってみることをおすすめします。

特に、真面目で几帳面な性格の女性ほど仕事ができない自分を責めてしまい、退職されてしまうケースもありますが、更年期障害による症状であること知っていれば、上司に相談しするなど何等かの対処の仕方があるかもしれません。

現状、更年期障害への周囲の理解はあまり浸透してはいませんが、それまでの真面目な働きぶりから理解を得られるケースも多いです。更年期障害はホルモンの低下による自然な症状ですので、無理をせず、休職も視野に入れてご判断されることをおすすめします。